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2008年8月 3日 (日)

いただいちゃいました!であります

キャラメルボックスのゆずこさんにギロ夏SSいただいちゃいました。ありがとうございます!
せっかくなので見せびらかしに飾らせていただきます(^_^)/



決戦の日曜日  (作 ゆずこさん)


先日、冬樹と桃華がデート(デートではなかったらしいが)をしていた時、

ギロロと夏美は何故か抗争に巻き込まれてしまった。

だけど不幸中の幸いに、その抗争のおかげで、

理想のデートが叶ったのである。

そして、更に嬉しいことに、また夕焼けを見に行こうと

夏美と約束ができた。

どこか綺麗な夕焼けが見える所はないか…。

ギロロは武器の手入れをしている時や、トレーニングをしている間、

ふと模索していた。

理想のデートは叶った。

だからと言って、もうそれで満足かといえば違った。

こんなに自分が欲深だとは、自分でも驚きだった。

そして、夕焼けが綺麗に見える場所が見つからないまま、

数日がたったある日。

ギロロは河原でトレーニングの為ランニングしていると、

蛇行した河原沿いで、美しい夕焼け空を発見した。

これで、ついに夏美を誘うことができる。

夏美の前でそわそわしていたら、不審に見えたのか

夏美の方から話しかけてきた。

機嫌が悪いようで、口調が鋭い。

「なに?ギロロ、なんか用?」

しかもタイミングが悪いことに、たった今放送している

天気予報で、明日は台風だと知らせていた。

せっかく、夕焼けデートに誘おうと思ったのだが、

決行は無理だ。

「いや、なんでもないのだ」

後日、改めてと、ギロロは夏美の気迫に押されながら

退散することにした。


台風があった翌日、絶好のいい天気だった。

今日は夕焼けが見られるに違いない。

朝からギロロは落ち着きがなく、結局、夕方になって、

ようやく夏美に声をかけることができた。

「夏美、ちょっといいか?」

ソファーでうつ伏せの状態で、雑誌を読んでいた夏美が顔をあげる。

「なぁに?ギロロ、どうしたの?」

今日の機嫌は、そんなに悪くなさそうだ。

ギロロは勇気を出して、夏美に言った。

「ゆ、夕焼けを良かったら見に行かないか?」

「夕焼け?」

一瞬、きょとんとした顔をした夏美だが、少し考えた後、

ギロロに返答した。

「ああ、そう言えば、そんな約束をしたもんね。いいわよ、

どうせ今、暇してたし。夕飯までには帰れるんでしょ?」

断られる不安の方が大きかったので、ギロロは了承の返事が

嬉しくて仕方なかった。

「もちろんだとも、ちょっと歩くが構わないか?」

夏美は、口を尖らせて言った。

「あたしを誰だと思ってるのよ?体力には自信があるんだから」

ギロロは納得したように微笑んで言った。

「それもそうだったな」


早くしないと、日が暮れてしまうので、

早速、ギロロと夏美は出かけることにする。

夕刻になって、大分、暑さも落ち着いて来た。

ギロロの案内で河原沿いを歩いて行く。

水面から向かって吹く風は、心地よく爽快であった。

30分近く歩いただろうか?

まだ余裕で歩けるのだが、どこまで行くのか

アテがわからないので、夏美はギロロに尋ねた。

「どこまで行くの?まだ結構、遠いの?」

ギロロは指差して答えた。

「いや、もう着いたも、同然だ」

ギロロが示す方向には、すでに、

綺麗な夕焼けが広がっていた。

丁度、川が蛇行した辺りが、景色が開いて、

絶景ポイントとなっているのだ。

夏美は溜息を漏らして思わず言った。

「うわー、綺麗」

目を凝らして見ている夏美の横顔を見て、

ギロロは連れて来て良かったと満足する。

しばらく美しい夕焼けを眺めた後、

夏美が興奮気味で言った。

「ギロロ、ありがとう。ホント綺麗だった。

良く近所で、こんな夕焼けが見える場所を見つけたわね」

手放しで誉められ、ギロロは照れながら答える。

「いや、なに、ランニングの途中で見つけたのだ。

そんなたいしたことではない」

夏美は感心したように言った。

「なるほどねー、ギロロだからこそ見つけられたってことね」

「まぁ、俺もたまたま見つけたのだが…」

会話も弾み、なんだかいいムードになってきて、

ギロロは嬉しいやら恥ずかしい思いをしている時、

子供の激しい泣き声で、その場の雰囲気が一転した。


夏美がすぐに反応して、泣き声がする方向へ駆けつける。

「どうしたの?!」

せっかくのいいムードが台無しになって、がっかりだが、

子供の泣き方が尋常ではない。

よって、ギロロもすぐに後を追った。

「どうかしたのか?」

夏美は子供を宥めている最中で、年の頃は5,6才位の

男の子が泣き喚いている。

「お兄ちゃんが!お兄ちゃんが川に落ちちゃった!助けて!」

見ると、その子の兄らしき子供が川で溺れていた。

ボールが流されていたので、ボールを取ろうとして

川に落ちたらしい。

夏美は両手を口で押さえて叫んだ。

「大変!助けなくちゃ!」

昨日、台風が起きた為に、川は増水して、かなり危険な状態であった。

ギロロが夏美を引止める。

「待て!俺に任せろ!」

しかし、夏美は、その言葉には応じず、川の中へと飛び込んだ。

「あんたじゃ体格差があるから無理よ!」

確かに体格差はある。

だが、人の救助は素人には大変難しいものであった。

激流の中、夏美は1人で泳ぐ分には良かったが、

子供を抱えた瞬間、泳ぐのが困難になった。

うまく泳げないのだ。

子供が鉛のように重たい。

流れに逆らって泳ぐことがままならず、前に進まなかった。

このままでは、夏美までが溺れてしまう。

けれど、死んでも子供を放すことはできない。

その光景を見たギロロは大声を張り上げた。

「夏美!今、助けに行くぞ!」

やはり、心配した通りになってしまった。

ギロロは軍事訓練でレスキューの演習も受け

実際に、レスキューしたことも何度かあった。

しかも、トラブルメーカーの隊長のおかげで、

非常事態にも慣れている。

ギロロはレスキューグッズを転送すると

手際よくロープを固定して体にまきつけ、

夏美目がけて勢い良く泳いだ。

夏美は、このまま死んでしまうのではないかと

恐れおののき、気が遠くなり始めていた。

ところが、突然、力強く腰をつかまれ、

ギロロの励ましの声で、瞬間的に恐怖は吹き飛んだ。

「もう大丈夫だ!俺が、お前を守る!」

ギロロが自分を守ってくれる。

いつだって、今までだってそうだったではないか。

夏美はギロロに安心して身を任せた。

ギロロがボタンを押すと、自動的にロープは巻き上がり、

あっという間に岸へと辿りついた。

無事に救出劇が終了して、夏美はギロロに礼を述べた。

「ギロロ、どうもありがとう。ホント、助かったわ」

すると、ギロロは夏美に向かって怒鳴りつけた。

「馬鹿が!一歩間違えれば死んでいたのだぞ!

素人のくせに無茶するな!」

夏美に対して本気で怒ったのは初めてに近かった。

夏美は驚いたものの、ギロロの言っていることは

間違ってはいないので、素直に謝った。

「ごめんなさい。あたしが悪かった」

夏美の謝罪でギロロは頭が冷めてくる。

「いや、こちらこそ、怒鳴ってしまってすまなかった」

「ううん、ギロロが居なきゃ、あたし、マジで死んでいたと思う。

ギロロに感謝しなきゃ」

「いや…、お前を守るのは俺の義務だ…」

先程の勢いはどこに行ってしまったのやら、

ギロロが俯いてごにょごにょと言っていると、

子供たちが夏美に声をかけて来た。

「お姉ちゃん助けてくれてありがとう」

夏美は笑顔になって答えた。

「いいえ、どういたしまして」

実際は、ギロロが助けたのだが、アンチバリアによって見えない。

自分も注意されたクチなのだが、夏美は子供たちに忠告した。

「川は危ないから気をつけてね」

「うん、これからは、ちゃんと気をつけるよ!」

小走りで立ち去ろうとして、振り向き様に、

兄の方の子供が言った。

「カエルのおじさんも助けてくれてありがとう!」

どうやら姿が見えていたらしく、ギロロは目を見開いて驚いたが、

返事の代わりに、軽く右手を上げて見せた。

たまに、アンチバリアを効かせても、

姿が見えてしまうことがあるのだ。

今の子供に、アンチバリアは効かなかったようである。

だが、きっと弊害はないに違いない。

ギロロは命の恩人なのだ。おとしめたりはしないはずだ。

夏美は子供たちを見送りながら苦笑して言った。

「あ~あ、あの子、あんなずぶ濡れで、親にきっと怒られるわね」

ギロロもフッと微笑んで言った。

「死ぬ思いをしたのだ。親に怒られるぐらいわけないだろう」

そのセリフに最もだと、夏美は肯いた。

「それもそうね」

そして、派手にクシャミをすると、夏美は言った。

「わたしもびしょ濡れだから、もう家に帰るわ」

ギロロはレスキューグッズから、大き目のタオルを取り出すと

夏美に手渡した。

「これを使え」

こういう時、ギロロは紳士だと思いながら、

夏美はタオルを受け取った。

「ありがと」

結局、綺麗な夕焼けを見た事実は遠い過去の出来事のようだ。

とにかく無事で良かったと日向家への帰り道を歩いていると、

不意に夏美はギロロに言った。

「ねぇ、手を繋いでもいい?」

ギロロは驚愕して答えた。

「て、手だと!?」

夏美は不機嫌な顔をして言った。

「嫌ならいいけど?」

とんでもない、大歓迎である。

「も、もちろんいいぞ」

緊張して、左手と左足を同時に出していると、

夏美がギロロの手を繋いで来た。

夏美にしたら、特に深い意味はなかった。

助けに来てくれた時、力強く腰をつかまれた。

今でも感触が残っている。

こんな小さい体のどこに、そんな大きな力が秘められているのか

不思議だったのだ。

ギロロの手は小さかったが、硬くてゴツゴツとした手触りであった。

鍛えていなければ、こうならない手である。

(ギロロってたまにカッコイイのよね)

ゆでたこのようになったギロロを夏美は見下ろす。

そんな夏美の心情は露知らず。

最終的には夕焼けを見に来て良かったと、

夏美の柔らかくて温かい手の感触が嬉しくて、

ギロロは幸せに酔いしれていた。


                           Fin


ゆずこさんのギロ夏SSも見たいなーとリクエストしたら、本当に書いてくれました。
アニケロ221話の後日談なんですよ。いいですねーv
夏美を助けるかっこいいギロロは大好物です。(なのにどうして自分では書けないのかしら。不思議)
「カエルのおじさん」が見えていたのもいいですね。ギロロが報われるのはいいですよ。
ありがとうございます、ゆずこさん。これを機にゆずこさんのギロ夏スイッチが時々入りますよーに!

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