クルケ口漫才であります
クルケ口漫才、もしくはメガネ、メガネ・・・の話
クルル曹長は、例のメガネを拭いていた。
それは、メガネユーザーにとっては何でもない日常の行為であったが、約1名うらやましげにそれを見つめる者がいた。
「いいでありますなー、クルル曹長は」
「あん?何がだよ」
「そのメガネでありますよ」
「メガネが何だよ」
「メガネをはずして3みたいな目で『メガネ、メガネ・・・』のギャグができるじゃん!」
「あー」
「あのギャグ、『バナナですべる』の次に我輩のツボなんであります。ああ、できることなら我輩もやってみてー」
元通りにメガネをかけつつ、クルルはにやりと笑った。
「隊長には無理だな」
「な、何で?」
「メガネ、メガネ・・・は真のメガネマスターだけに許されるギャグ。だてメガネの坊やが真似しても上っ面だけだぜぇ」
「何ですとー!」
「あんたは、キー坊でもやってなってこった」
「むきーっ、我輩、きよし師匠のツッコミなんて知らないであります!」
「俺だって知らねえよ」
「つか、そもそも、やすきよネタなんて、今時の若い子は知らないでありますよ!」
「そんなの『ケロロ軍曹』のデフォルトだろ?」
まあそうだけどさ、とケロロはため息をついた。
「まーいいけどね。きよし師匠でも」
この黄色い「やっさん」に動じないのなんて、我輩くらいだし。
「出馬すんなよ?」
「しないでありますよ!」
おわり
若い子にはわかろうはずもない、やすきよネタ。 つか、わかる人いるのか不安。
3月3日は「3目の日」という話を聞いて、思いつきました。
伝説の漫才コンビ「横山やすし・西川きよし」のことを知らない子は、お父さんお母さんに聞いてね。
メガネ、メガネ・・・は、「やっさん」こと故・横山やすしさんの鉄板ギャグですよ。
クルルってちょっとやっさんぽいなーと書きながら思った。
破滅型天才なところとか、自分を悪く見せようとするところとか。
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