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2009年5月12日 (火)

妄想劇場 ~ Mamma mia! ~

アニメ第262話「ケロロ 宇宙を見上げりゃお袋さん であります」が元ネタです。ご覧になってない方には、ネタバレ、もしくは意味不明です。すみません!





必死の形相で飛び出していくケロロを、夏美は唖然と見送った。

何なのアレ? こんな夜遅くに。

だから、訳知り顔で軍曹ルームから出てきた赤いのに、代わりに聞いてみることにする。

「何か今、すごい勢いでボケガエルが出てったけど‥‥?」
「ああ、お袋さんの見送りだとさ」
「へー。で、ギロロは何だか機嫌よさそうね」
「そうか?」

自分の母親に対して、明らかに迷惑そうな顔を見せていたボケガエル。
そして幼なじみのギロロ。
何があったか、夏美にはうっすらとわかる気がした。

「‥‥割といいヤツよね、アンタ」
「はぁ?」

怪訝な顔をするギロロがおかしかった。

「ねえ、ギロロのお母さんはどんな人?」
「‥‥よく覚えてない」
「そうなんだ‥‥」

ごめんなさい、なんて言わない。
自分だって、何気なく父親のことを聞いてきた友達に「ごめんね」なんて言われると、逆に困ってしまうから。

「別に、周りが思うほどのことじゃないぞ?
 うちには、うるさいオヤジと面倒な兄貴もいたしな。それで十分だ」
「うん‥‥わかってる」

それでも、当り前のように母親に甘える友に、何かを思った日だってあっただろう。
こいつからは、そんな感じは全然しないけどね。

「そういえば、もうすぐ母の日よ」
「そうだな。俺も覚えた」
「ボケガエルもお母さんにカーネーションでもあげればよかったのに」
「今からでも贈れるさ」

何やら思いついた少女は、にやりと笑ってこんな提案をする。

「ねえ、アンタも母の日すれば? 私が代わりにカーネーションもらってあげるから」
「馬鹿言え!おまえの方がずっと年下のくせに」
「何よぉ」

だがきっと、彼女はすぐに大人になって、妻になり、母になるのだろう。
そして‥‥。

不意に突きつけられた現実は、砂を噛むような味がした。

「どしたの、ギロロ?急に黙っちゃって」
「いや、何でもない。本当に花が欲しいなら、やってもかまわんが‥‥」
「んー、どうせならケーキがいいわね」
「とんだお袋だな!」
「えへへ~」

屈託なく笑う少女。

男なんか、お袋にかかれば形無しだろう?
頼むからこれ以上俺を腑抜けにしないでくれと、ギロロは小さくため息をついた。


FIN


あんなギ口ケ口な話(もしくは親子愛な話)を見て、こんなギロ夏な話を思いつく自分にむしろびっくり。何でまた!
前から気になってたんだけど、ケロゼロのバックルの写真を見て、ギロロ一家の母親不在を確信したのです。
あれで普通にお母さんいたら、逆にびっくりですよ。
去年書いた父の日話と対になりそうだなと、書いたあとで思いました。(2009.5.12)

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