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2013年11月14日 (木)

「大奥」10巻

よしながふみさんの「大奥」ずっと楽しみに読んでます。
で、とうとう10巻。
えーと、まだ読んでない方への配慮はないです。ネタバレ感想!

色の違いや強弱はあれ、今までずっと男女の情念とか想いとかそのへんがメインに描かれてきたと思うんだけど、吉宗以降だんだん変わってきました。
今回は、色恋沙汰が一番薄いエピソードだったと思う。
源内と青沼、そして田沼意次を中心とした、人と病の戦いの話。
男女逆転大奥の発端でもある赤面疱瘡に勝つ方法にたどり着くまでのエピソード。

帯の「人は、病に、勝てる。」って煽り文句が本当に泣ける。
単に感動して泣ける、って意味じゃなくて。
最後まで読んで「ああ、病には勝てても…」ってやりきれなくなる。
人は人の悪意には勝てないのかって。

人の悪意、欲望、嫉妬、そういうと特別な悪人のものみたいだけど、そうじゃなくて。
ただただ平和に幸せに暮らしたいって願う庶民、自分の子だけは守りたいって思う母親、自分が信じる方法で世直しをしたいって思う権力者……普通の人の生み出す悪意というか「負のパワー」が恐い。
治済はわかりやすく裏がある人だけど、彼女だけじゃなくて、自分の思いどおりにならないと簡単に誰かを恨み陥れる普通の人々が一番恐い……ってエピソードでした。

昔「賄賂政治」とセットで覚えた田沼様が立派な人に描かれててしみじみした。
で、田沼の後に老中となる定信もすぐに「白河の清きに魚もすみかねて もとの濁りの田沼こひしき」とか言われちゃうんだよね……何とも。

青沼と源内が本人なりには満足して死んでいったのがわずかな救いでしょうか。
最後の黒木の叫びと慟哭が何とも切なかったです。

子沢山将軍、家斉はどう扱うのかと思ったら、なるほどここで男子に戻るわけですね。確かに、女将軍で何十人もは産めないわ。

最後まで読んでから、表紙を見るとまたちょっと胸にきます。
赤面疱瘡と戦った人々が皆、満足そうに笑っている絵。くるなあ……。

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